大手量販店や、大手通信販売には 販売店独自のオリジナルモデルのパソコンが販売されています。
この販売店オリジナルモデルパソコンは 各パソコンメーカーの普通に販売されている製品と比べ 値段が安いのが特徴です。
では販売店オリジナルパソコンはなぜ安いのでしょうか。
パソコンメーカーにとっての販売店の存在
大手販売店はたくさんの販路を持っているため 販売店経由でたくさんのパソコンが流通します。 そのためパソコンメーカーにとって 販売店は重要顧客でもあります。
パソコンメーカーとしては、販売店の販売ニーズに合わせて 安価なオリジナルモデルを制作するのはそのためです。
ここまでの話を総合すると、オリジナルモデルのパソコンは お得なパソコンと思いがちです。
しかしパソコンメーカーから見てみると少し事情が変わります。
既存モデルとオリジナルモデルの違い
パソコンの販売台数が減っているパソコン業界では それぞれの販売店に合わせたパソコンを開発すると 膨大なコストがかかってしまいます。
そこでコストを抑えるために、どうやってパソコンメーカーは 販売店オリジナルモデルを作っているのかというと 既存のモデルのスペックを変えて売っているだけなのです。
既存パソコンの筐体はそのままで、安価にする工夫として
CPUのスペックを下げるとか、 HDDの容量を下げるとか メモリを減らすとか マウスをつけないとか…
安価で販売するハードルをクリアするために、ほとんどの場合が スペックダウン、性能を下げて販売しています。 販売店オリジナルモデルには必ず「ベースモデル(既存の機種)」が存在し その既存の機種の構成を変えて売っているだけなのです。
お得感が高い販売店オリジナルモデルですが、なぜお得なのかを しっかり理解して購入する必要があると思います。
オリジナルモデルを選択するメリット
ただし、パソコンを初めて購入予定で、 プリンタもデジタルカメラももっていないという 初心者ユーザーの方には、販売店オリジナルモデルをおすすめします。
販売店オリジナルモデルには、プリンタやデジタルカメラも セットで販売されていることが多く、 それぞれ別々に購入するより、はるかに安く揃えることができます。 プリンタやデジカメの機能や性能についてわかってくるのは 実際に使った後からなので、使い続けていくうちに 好きな製品に買い替えていくのがよいでしょう。
それまでの入門編としてパソコンと周辺機器まで 一式揃えることができるオリジナルモデルは、 お得な選択肢だと思います。
最後に
最後に販売店オリジナルモデルの購入を検討されるときには 裏技があります。
実は販売店オリジナルモデルのカタログには スペック表とベースモデルの型名が記載されています。
そのためオリジナルモデルのカタログと、 ベースモデルのカタログを見比べることで どこがどのように変更されているのかがわかります。
変更されている点と価格差を比較して、 納得できる変更点だった場合には 販売店オリジナルモデルを購入してみるのも お得な選択肢のひとつとなることでしょう。