絶対に失敗しないパソコン選び

パソコン購入時に絶対に失敗しないパソコンの選び方をまとめてみました

日本製パソコン(Made in Japan)のヒミツ

パソコンだけでなく、日用品や食品を購入するときには その製造国や産地を見て購入することがあります。 特に食品の場合、海外で製造された食品は、使用されている薬品の安全面が心配なことと ずさんな管理体制のイメージから、何かと敬遠されがちです。 逆に日本製の製品は諸外国から水準が高いため好評です。

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パソコンの場合のMade in Japanの意味

ではパソコンに限ってみると、日本製すなわち「Made in Japan」とはどんな意味があるのでしょうか。 現在、パソコンメーカーでは富士通とPanasonicが日本製パソコンであることを売りにしています。

パソコンは各パーツで成り立っています。 中央演算装置の「CPU」、一時記憶の「メモリ」、記憶媒体の「HDD」、基盤の「マザーボード」など 各パーツを組み立てて、パソコンが完成します。

CPUの製造国

「CPU」に目を向けてみると、コンシューマー向けのCPUはほぼ2社で製造されています。 その2社はCMでも聞き覚えがある「Intel」と「AMD」です。ともにアメリカの半導体メーカーです。 中でも「Intel」のシェアは高く、ほぼ独占状態と言っても過言ではないでしょう。 Intel製CPUのパッケージに書かれている生産国は、 「ベトナム」「マレーシア」「シンガポール」などと記載がされています。 一方国内組の、世界一を争うスーパーコンピュータ「京」で有名な富士通は、意外なことに コンシューマー向けの「CPU」の製造は行っていません。

HDDの製造国

次に「HDD」です。HDDの主要な製造メーカーはほぼ3社です。 最大手の「Seagete」、そして「WESTERN DIGITAL」、最後が「HGST」です。 「Seagate」と「WESTERN DIGITAL」はアメリカの製造メーカーです。 「HGST」は日立とIBMで作られた会社でしたが、 残念ながら業界2位の「WESTERN DIGITAL」の子会社になってしまいました。 その他、富士通のHDD部門を買収した、モバイル向けHDDに強い「東芝ストレージデバイス」が 唯一日本のHDD製造メーカーとしてあります。 Seagate製HDDの主要な生産国は「中国」や「タイ」などです。

マザーボードの製造国

ではマザーボードはどうでしょうか。 マザーボードの主要製造メーカーは4社です。 「Intel」「ASUSTek」「Gigabyte」「Micro-Star」の4社です。 「Intel」以外は台湾の製造メーカーです。 個人的には高級感と信頼の「ASUSTek」もいいですが、青い基盤で有名な「Gigabyte」も 捨てがたいです。

メモリの製造国

メモリのメーカーは多くあります。 A-DATA、Kingston、Silicon Power、Transcend、UMAX、SAMSUNG、SanMax、G.Skillなどなど 日本でもエルピーダメモリがこの主要メーカーに提供していましたが、アメリカマイクロンに 買収されてしまいました。

日本製のパソコンは存在しない?

これまでのことでわかるように、パソコンを構成するパーツはほとんど日本では製造されていません。 そのため、残念ながら、パソコンのすべてを日本製で作られたパソコンは、現在存在しないのです。

では、なぜ「Made in Japan」をうたっているパソコンメーカーがあるのでしょうか。 パンフレットに「Made in Japan」と記載されている富士通を例に見て見ると 福島と島根にパソコンの製造工場があります。 ここで、海外で作られたパーツを使って、国内でパソコンを製造しています。 純国産ではなく海外製のパーツを使って製造しているので 正確に言うと「Assembled in Japan」(日本組立製品)なのです。

コンシューマーパソコンに限って言えば、先進国は日本ではなく 台湾であり韓国であり、中国です。 私の好きな「Gigabyte」のマザーボードは台湾製です。 台湾製のマザーボードのクオリティはとても高いと思っています。 台湾製や中国製のパソコンだからと言って、食品や他の電化製品のように 日本製にこだわらなくても、日本と海外製の性能差が少ないのが パソコンの大きな特徴だといえます。

Assembled in Japanの付加価値

ただ「Assembled in Japan」であっても、日本の技術は非常に高いです。 非常に高い技術に裏付けられ、組み立てられた製品であるため、 海外製のパソコンに比べて、十分な製品の付加価値になります。

パソコンは精密機械であるため、偶発的な故障が多い製品です。 故障のリスクを少しでも軽減するために、「Assembled in Japan」の製品を 洗濯する価値は十分にあるでしょう。

パソコンは数年に1回しか買わない高価な買い物ですので、 やはり安心と安全のクオリティを求められる場合には、「Made in Japan」と 記載された製品を選んだ方がよいでしょう。

今回は日本製パソコンのヒミツでした。

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