パソコンメーカーのWebサイトや直接パソコンメーカーに電話して購入する「直販パソコン」ですが、 普通に量販店で購入する場合と、どのように違うのでしょうか。 最近は各メーカーでも販売するようになったパソコンの直販のメリットとデメリットについて、 今回はまとめてみたいと思います。
一言に直販パソコンと言いますが、ここでは大きく以下の2つに分類します。
1.直販を主体とするパソコンメーカーの直販
2.量販店販売を主体とするパソコンメーカーの直販
直販を主体とするパソコンメーカーの直販
1.のグループは、これまで量販店中心で販売されていたパソコンに対して、新たな販路である直販を 最初に始めたグループです。DELL、HP、マウスコンピュータなどがこれにあたります。
メリット
最大の魅力はBTOで、主にCPU、メモリ、HDDなどのスペックについて、選択肢の中から 自分に合ったものを選択したパソコンを作れるところです。
「パソコンを作れる」と表現したように、既製品でありながら「自作パソコン」さながらに 他では売っていない一つしかないパソコンを作ることができます。
直販の最大の魅力であるBTOを最大限に生かすのであれば、このグループの直販を 利用するとよいでしょう。BTOでスペックを選ぶときには「購入時に知っておきたいパソコン用語集」 を参考にしてもらえればと思います。
また、2.のグループのパソコンと比べて値段が安いのも大きな魅力です。
デメリット
デメリットとしてパソコン初心者にとってはメーカーサポート体制が敷居が高いところがあります。
BTOを主体とするメーカーの場合、主要パーツの知識を持ち、自分で選択して購入していることが前提のため、 初心者には購入方法と購入後のメーカーサポート内容が、少し難しいかもしれません。
また、プレインストールのアプリケーションも、量販店で購入するのと比べ少ないことが多いため、 利用したいアプリケーション、Office、セキュリティソフト、筆系ソフト、などがある場合には、 インストールされているのか、別途購入が必要なのか 確認することをおすすめします。
以前この種のメーカーサポートに電話をしたところ、パソコンの中身を空けて パーツを確認するように言われたとの、本当かどうかわからないうわさもありましたが、 よほどのことがない限り、困ってサポートを利用しても パソコンの中身を空けるように言われることはないので、安心してください。
量販店販売を主体とするパソコンメーカーの直販
2.のグループはこれまで、電気店や大手量販店を中心にパソコン販売を行っていたメーカーで 新たにメーカーのWebサイトでの販売も行うようになったグループです。 具体的には富士通、NEC、東芝などがこのグループにあたります。
BTOで選択肢の中から主要パーツを選び、自分だけのオリジナルパソコンが作れるところは同じです。
メリット
このグループのパソコンメーカーで購入する場合の、一番のおすすめ点は付加サービスです。
販売店で購入した場合通常1年のメーカー保証サービスが、無償で3年ついていたり、プラスアルファの料金でワイド保証サービスへ変更が可能であったり、 また、従来の訪問サービスが、購入時特別価格で購入できたりなどなど、付加サービスの多さが魅力です。
また、BTOでメモリの増設を行った場合、通常メーカーから購入すると数万円も必要なメモリがとても安く購入できるのもメリットのひとつです。
一番の魅力は購入後にも、従来のような手厚いアフターサービスとサポートが受けられるという点でしょう。
デメリット
デメリットはなんといっても値段です。このグループは以前から大手と言われた パソコンメーカーが多いため、量販店と比べると、どうしてもパソコン購入時の値段が 高くなってしまいます。
そのため各社の直販購入時の付加サービスのメリットと、 大手販売店での値段を、しっかり比較して購入を検討されることをおすすめします。
パソコンをメーカー直販で購入する際のメリットとデメリットを把握したうえで、 買ってから後悔しないパソコンを購入できることを願っています。