絶対に失敗しないパソコン選び

パソコン購入時に絶対に失敗しないパソコンの選び方をまとめてみました

自作パソコンおすすめPCパーツまとめ-2017年度版-

前回に引き続き、自作パソコンについてまとめてみたいと思います。

メーカー製パソコンより安価な値段で、メーカー製パソコンで売っていないような、高スペックマシンを手に入れることができる自作パソコン。

組み上げるまでの難易度は高いのですが、ちゃんと組みあがりさえすれば、メーカーのサポートがありませんがメリットが多いのが特徴です。

今回は自作初心者の方向けに、パソコンを自作しておく場合には押さえておきたい、必要なパソコンのパーツを紹介したいと思います。

 

 

 

今すぐ使えるかんたん 自作パソコン [Windows 10 対応版]

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PCケース

 

まずはPCケースです。外見を決める前に、どれくらいの大きさのパソコンにするのか、今後内蔵パーツを増やしていくのか、最初に使い方をイメージしてみてください。

これからHDDをたくさん購入してパソコンに6台つなぎたい、また大型の最新のグラフィックボードをつなぎたい場合には、大きいPCケースがおすすめです。フルタワーミドルタワーという商品を選びます。

購入時には必ずHDD接続用の空き3.5インチベイがいくつあるのか、SSD接続用の2.5インチの空きがいくつあるのか、光学ドライブを導入する場合には、5インチベイがあるのかを確認してみてください。


フルタワー:3000~15000円前後 

Thermaltake Core V71 フルタワーPCケース 日本正規代理店品 CS4573 CA-1B6-00F1WN-00

Thermaltake Core V71 フルタワーPCケース 日本正規代理店品 CS4573 CA-1B6-00F1WN-00

 

 

リビングに置いておいたり、テレビと壁の隙間に置いたり、小さいパソコンにしたい場合には、ミニタワーの小さいタイプやキューブ型のケースを選択する必要があります。

小さいPCケースは大きいケースと比べて内部のスペースが限られますので、電源の配線のスペースや、CPUファンが高すぎてほかのパーツに干渉するなど、フルタワーに比べて難易度が高めです。

また、小さいPCケースは増設できるスペースが限られています。3.5インチ、2.5インチ、5インチベイはいくつ空いているのか、グラフィックカードが何センチまでPCケースに入るのか、PCケースの商品説明に記載されていますので、必ず確認してください。

キューブ型:6000円台 

Cooler Master Elite 130 Cube PCケース CS4742 RC-130-KKN1-JP

Cooler Master Elite 130 Cube PCケース CS4742 RC-130-KKN1-JP

 


最後に、中国や韓国や台湾はPC業界では最先端でMBメーカーは信頼できるのですが、PCケースは当たり外れが大きいです。

アルミの外見を気に入って購入したところ、ネジ山が合わず加工が必要だったという話もよく聞きます。

つくりがよくて安心できる日本製であったらオウルテック、その他海外ブランドではクーラーマスターなど大手メーカーの方が安心できると思います。あとはお気に入りのデザインと素材で選択してみてください。


キューブ型:1万円前後 

 

CPU

 

CPUはメーカー製パソコンとの性能の差別化を図るために、Corei7の製品か最低でもCorei5までにしておいた方がよいと思います。

スペックが低いCPUにすると、メーカー製パソコンにスペックで負けてしまうのと、CPUはオーバークロックをすることによって性能以上で動作するのですが、電圧の加減が難しいためオーバークロックは初心者の方にはおすすめできません。

現在であれば第7世代“Kaby Lake”のCore i7 7700K BOXか、第7世代“Kaby Lake”のCore i5 7500 BOXがよいでしょう。
 
Core i7:35000円程度

Intel CPU Core i7-7700K 4.2GHz 8Mキャッシュ 4コア/8スレッド LGA1151 BX80677I77700K 【BOX】

Intel CPU Core i7-7700K 4.2GHz 8Mキャッシュ 4コア/8スレッド LGA1151 BX80677I77700K 【BOX】

 


INTELのIntel Coreプロセッサーは、世代ごとにCPUの差込口が異なるため、対応するマザーボードを選択する必要があります。

CPUで現行のKaby Lakeを選んだ場合には、CPUの差込口(ソケット)がLGA1151という規格で、選択できるマザーボードも数多く存在します。


Core i5:23000円程度 

Intel CPU Core i5-7500 3.4GHz 6Mキャッシュ 4コア/4スレッド LGA1151 BX80677I57500 【BOX】

Intel CPU Core i5-7500 3.4GHz 6Mキャッシュ 4コア/4スレッド LGA1151 BX80677I57500 【BOX】

 

  

マザーボード

次はマザーボードです。PCメーカーではメインボードと呼びます。略称は両方ともMBと書きます。CPUが第7世代“Kaby Lake”のCoreプロセッサーなので、CPUの差込口(ソケット)がLGA1151という規格であることを確認します。

現在発売中のマザーボードで一番多い規格がLGA1151です。


また、マザーボードは一般的に3つの大きさの種類があります。
ATXmicroATXminiITXの3種類です。

ATX:6000円~20000円程度 

ASUSTeK Intel H270搭載 マザーボード LGA1151対応 PRIME H270-PRO 【ATX】

ASUSTeK Intel H270搭載 マザーボード LGA1151対応 PRIME H270-PRO 【ATX】

 


選んだPCケースによって異なります。フルタワーの場合にはフル規格のATXで問題ないでしょう。

小さめのパソコンであればmicroATX、miniITX限定のPCケースも多いので注意が必要です。microATX、miniITXはメモリスロットが2本しかないマザーボードも多いです。

小さいパソコンを作りたい場合には、マザーボードに無線LANとBluetoothが搭載されていた方が、USBポートが埋まることを避けるためには有効な手段です。

 
microATX:6000円~20000円程度 

ASRock Intel H110チップセット搭載 MicroATXマザーボード H110M-HDV

ASRock Intel H110チップセット搭載 MicroATXマザーボード H110M-HDV

 

 

一番有名で高級感と信頼感があるメーカーがASUS、その他ASRockGIGABYTEMSIなどが有名どころです。

ちなみにASUSの読み方は、日本語読みがしょっちゅう変わるなので、エイスース、アスース、アサスなど自由に読んでも通じるかと思います。

最近は光るマザーボードも流行で、電源を入れている間イルミネーションのように光りとってもきれいです。

miniITX:8000円~20000円程度 

ASUS Intel H270搭載 マザーボード LGA1151対応 STRIX H270I GAMING  【mini-ITX】

ASUS Intel H270搭載 マザーボード LGA1151対応 STRIX H270I GAMING 【mini-ITX】

 

 

メモリ

次はメモリです。現行のマザーボードであれば、ほとんどDDR4という規格です。少し前までのDDR3と比べると、切りかけの位置が異なり互換性がありません。基本的にマザーボードに依存するので、選んだマザーボードがどの規格のメモリが搭載可能なのかなのか、確認して準備する必要があります。

また自作PCの場合DIMMがデスクトップ用で、S.O.DIMMがノートパソコン用です。メーカー製パソコンはデスクトップでも、中身はノートの技術を使っており
S.O.DIMMのメモリが多いので注意が必要です。間違って購入してしまうとピン数が異なりますので、スロットに装着できません。

一般的にはPC4-21300(DDR4-2666)か、PC4-19200(DDR4-2400)のDIMMを準備するといいでしょう。

数字が大きいほど理論上処理速度が速いですが、体感ではまったくわからない程度です。これもマザーボードにより対応速度が異なりますので、マザーボードの説明書をご確認ください。

また、メモリは一番相性によるトラブルが発生しやすいパーツです。万が一相性の問題で動作しなかったリスクも鑑み、必ず相性問題が発生した場合に交換保証をしてもらえる製品を選択したほうがより安全です。

 
DDR4-2400 16GB:17000円前後

 

最後に容量です。メーカー製でメモリ4GBの装置も販売されていますが、Windows10でセキュリティソフトまで使うとなると、4GBは少なすぎてびっくりするほどかなり遅いパソコンになってしまいます。

メーカー製パソコンの上位機種で多い8GBも最低ラインだと思った方がよいでしょう。最低ラインが8GB、標準16GBあればメモリ起因で動作が遅くなることはないでしょう。

ATXでメモリが4本させる場合には、8GB×4本で32GBにしていました。32GBあればびっくりするくらい挙動が早いです。

 DDR4-2400 32GB:35000円前後


メーカー製パソコンで販売されていない32GBを3万円台で手に入れることができるのも、自作パソコンのメリットです。

SSD

自作でパソコンを組む場合には、容量がすくなくてもいいのでOSが入っているCドライブだけでも、SSDにするとびっくりするような動作が速いパソコンを手に入れることができます。

高速起動設定をを使うとPC起動まで数秒というパソコンも現実問題として手に入れることができます。

 
SSD120GB:6000円程度


メーカー製パソコンでSSDだと高価ですが、自作用であれば120GBで6000円ほどと、とっても安く手に入るため、SSDはOS用にHDDはデータ保存用に、できればSSDとHDDを2台組んだ方がよいでしょう。


 SSD480GB:17000円程度

SanDisk SSD PLUS 480GB [国内正規品]メーカー3年保証付 SDSSDA-480G-J26

SanDisk SSD PLUS 480GB [国内正規品]メーカー3年保証付 SDSSDA-480G-J26

 

 

HDD

 

次はデータ保存用のHDDです。コストパフォーマンスに優れるのは4TBの製品です。
メーカー製パソコンで4TBの製品を探すのは難しいですが、自作の場合は1万円程度で手に入れることができます。


4TBHDD:10000円前後

 

おすすめは8TBの製品です。最近まで3万円を超えていましたが、価格が急激に落ちてきて現在は2万円台で購入することができます。8TBあれば余裕をもってデータの保存ができるので、予算に余裕があれば8TBのHDDが一番のおすすめです。
 
8TBHDD:26000円前後

 

光学ドライブ

 

光学ドライブは現在パソコンをおもちであれば、そのまま流用しても構いません。

光学ドライブの購入方法は特殊で、製品箱に入った製品よりバルク品と呼ばれる、プチプチに包まれた製品がお安く購入することができます。

バルク品はメーカー製パソコンに搭載するための製品なので、プチプチに包まれているだけで製品版に見劣りするわけではありません。

現在であればDVDマルチドライブを選択するメリットは少ないので、BDドライブがよいでしょう。

 

バルク品を選ぶ場合は、まずそのバルク品を作っているメーカーを確認します。ソニー、パイオニア、パナソニックであれば、メーカー製パソコンでも使っているパーツのため安心です。

 BDドライブ+PowerDVD14他付き:8500円程度

 

もうひとつの要素が一緒に付属しているソフトウエアです。
ブルーレイを再生する際のソフトウェアやその他の付属ソフトが、光学ドライブに付属している製品を選ぶと、再生ソフトを購入する必要がないためとてもお得です。

個人的にはWinDVDよりAACSキーの更新が簡単で安定していて、付加機能も多いPowerDVDが付属している製品がおすすめです。

 

グラフィックカード

 

グラフィック機能については、ただパソコン用のディスプレイに映ればよいだけであれば必要ありません。HDMI端子がついているマザーボードも多いので、マザーボードのオンボードのグラフィック機能、もしくはCPUの簡易グラフィック機能で十分です。

ただしグラフィック機能で使うVRAMというメモリが備わってないため、メインのメモリを利用されます。その分メインメモリから引かれてしまいます。メインメモリ4GBで普通に動くパソコンにならない理由がここにもあります。


PCを自作するのであれば4Kテレビに映してもきれいで迫力のある映像を再現するために、4K60P対応のグラフィックカードの増設をお勧めします。


高性能のグラフィックカードほど、大きさが大きくて小さいPCケースには入らない可能性があり、また補助電源という特別の電源の接続が必要になります。

 GeForce GTX1070ハイエンド:6万円程度


5万円以上するハイエンドのグラフィックカードを増設する必要はありません。小さいサイズで4K60Pに対応しているGeForce GTX1050Ti VRAM4GBあたりの製品がコストパフォーマンスがよく、組みやすいグラフィックカードでしょう。

 GeForce GTX1050Ti :15000円程度

 

電源ユニット

 

電源ユニットはPCケースについている場合もあります。その場合には購入する必要はありません。

フルタワーの場合には通常のATX電源で750W程度を準備しておけば、今後どんどん増設しても電源に余裕があると思います。

 ATX750W 80PLUSGOLD:10000円~20000円前後

Corsair RM750x 80PLUS GOLD認証取得 750W静音電源ユニット PS594 CP-9020092-JP

Corsair RM750x 80PLUS GOLD認証取得 750W静音電源ユニット PS594 CP-9020092-JP

 

 
小さいパソコンの場合には電源ユニットには注意が必要です。大きい電源ユニットや電源のケーブル自体が太くて固い場合には、パソコンのスペースが小さいので内部でうまく取り回しができません。

この場合、電源ユニットはATXよりも小さいSFXのもので、必要な電源ケーブルのみを接続できるプラグイン式のものがよいでしょう。

CPU、メモリ、HDD、SSD、ODD、グラフィックカードくらいでも500W程度の製品を購入しておくと安心です。

 SFX500W 80PLUSGOLD プラグイン:10000円程度

SilverStone SFX-L規格 80PLUS GOLD認証電源/フルプラグイン仕様 500W SST-SX500-LG

SilverStone SFX-L規格 80PLUS GOLD認証電源/フルプラグイン仕様 500W SST-SX500-LG

 

 
グラフィックカードの補助電源と接続端子の形状が異なる場合もありますが、変換ケーブルも市販されているので、そう心配することではありません。


また、基準として80PLUSSTANDARD、BRONZE、SILVER、GOLD、PLATINUM、TITANIUMの種類があるため、できればGOLDの製品が電源効率がよく、省エネが見込めます。

 

  

CPUクーラー

CPUクーラーについてはCPU購入時に付属のものを使ってもよいのですが、静かなパソコンを作るためには変えたほうがよいでしょう。

特に小さいパソコンであれば、高さがない製品にしないとスペースが足りず、ほかのパーツとぶつかってしまう場合もあります。ファンの回転が静かなもので、そして高さがない製品がおすすめです。

 CPUクーラースリムタイプ:2100円前後

CoolerMaster Intel CPU専用 トップフロー型スリムCPUク―ラー Vortex 211Q (型番:RR-V211-15FK-R2)

CoolerMaster Intel CPU専用 トップフロー型スリムCPUク―ラー Vortex 211Q (型番:RR-V211-15FK-R2)

 

 

ケースファン

ケースファンもPCケースにあらかじめついていますので、別に変更する必要はありません。ただ、個人的にはついているファンは全部変更してしまうパーツです。


まず、パソコンの騒音の元がこのファンです。安価なファンだと電源を入れている間中うるさいです。

静音タイプに変えることでとっても小さい駆動音にすることができます。メーカー製パソコンと比べるとびっくりするほど静かです。

 ケースファン120㎜25㎜厚×2個:1600円程度

 

それと個人的に光る製品が好きなので、電源を入れると光りながら回る製品に変えています。パソコンが光る必要性はありませんが、イルミネーションのようにとってもきれいな見た目のパソコンにすることができます。

 ケースファン80㎜15㎜厚:1100円程度

オウルテック PCケース用オリジナルファン 8cm 15mm厚 超静音 1500rpm 1年間新品保証

オウルテック PCケース用オリジナルファン 8cm 15mm厚 超静音 1500rpm 1年間新品保証

 

 

 

ベアボーン

 

最後がベアボーンです。

ベアボーンと言うのはPCケースと、マザーボードと電源など、あらかじめ組み立てるようにセットになっている製品です。途中まで組み立て済みのものも多いです

難易度が高いマザーボードが設置してあることと、相性問題がその分だけ少ないことがメリットです。

キューブ型の有名どころとしては、この製品です。

 PCケース+電源+マザーボード組み済み:33000円程度

Shuttle ベアボーンPC CPU Intel LGA1151対応  チップセットH110 SH110R4

Shuttle ベアボーンPC CPU Intel LGA1151対応 チップセットH110 SH110R4

 

 

INTELからCPUもセットで販売している製品もあり、人気が高い製品です。
ただし、次に組むときに、CPUやマザーボードを流用することができないことと増設ができないこと、そして自作の割にはスペックが低いことがデメリットです。

 

メモリとSSDを用意するだけで組めるベアボーン:37000円程度
ODD非搭載

Intel NUC Core i3搭載 小型PCベアボーン 2.5インチ M.2 SSD対応 BOXNUC7I3BNH

Intel NUC Core i3搭載 小型PCベアボーン 2.5インチ M.2 SSD対応 BOXNUC7I3BNH

 

 

まとめ 

 今回の記事は自作PCの第2弾として、2017年現在のおすすめパーツを紹介して、パーツのカタログのように見てもらえればと思った記事です。

メーカー製パソコンと比べて、高スペックで安価に組むことができる自作パソコンですが、パーツだけを購入しても自分で組めなかったときに、購入したパーツが無駄になってしまうということが最大のデメリットです。

自作でパソコンを組みたいと決意した場合には、知り合いの経験がある人に手伝ってもらうとか、販売店で一緒に組んでもらうなど、高い買い物なのでしっかりと保険がある状態で組むべきだと思います。

興味本位で初めて、購入代金を無駄にすることのないように、くれぐれもお気を付けください。

以上、今回は自作パソコンのおすすめパーツをまとめてみました。