絶対に失敗しないパソコン選び

パソコン購入時に絶対に失敗しないパソコンの選び方をまとめてみました

4Kテレビをパソコンのモニタとして活用する!テレビをパソコン化する場合の注意点

 

昨今、ノートパソコンよりもデスクトップパソコンの売り上げが堅調に推移しています。

パソコンが担う役割も変化していて、外出先でノートパソコンを使っていた役割はスマホに、大画面のパソコンが売れている理由として、自宅用に作業効率をあげたり、大画面でテレビを見るときのようにストリーミング動画を楽しみたいというニーズの変化があるように思えます。


自宅で大画面のデスクトップを活用しようと思っても、現在のデスクトップパソコンで一番大きい画面サイズが28インチほどですので、どうしてもテレビと比べるとその迫力に見劣りしてしまいます。

では今回は、現在あるテレビをパソコン化して、テレビをパソコンのディスプレイにして大画面でパソコンを楽しむ方法と、その注意点をまとめてみたいと思います。

出典:SONY ブラビア KD-55X9200A|Maxi Motor Magazine

 

 

 

テレビをパソコンのディスプレイとして使う基準4K60P

 

テレビをパソコンのディスプレイとしてきれいに写すことができる基準として、
4K60Pという基準があります。

4KとはフルHD(1920x1080ドット)の縦横2倍ずつの計約4倍、4K(3840×2160ドット)の表示領域があります。表示領域が大きいと、同じ面積の画像でも4倍の精密さできれいに見ることができます。

次は60Pです。これはリフレッシュレートを指します。

簡単に言うと、1秒間に30回パラパラマンガのように書き換えているのが4K30Pで
1秒間に60回書き換えているのが4K60Pです。

もちろん4K60Pの方が映像が滑らかできれいな映像が表示されます。

またテレビとパソコンを接続するHDMIの規格にも注意が必要です。

従来のHDMIの規格のHDMI1.4では4K30Pまでしかサポートしていないため、4Kの映像の美しさをフルに活用できる4K60Pで接続するためにはHDMI2.0規格の製品が必要です。
  

Zeskit Cinema シリーズ高速 HDMIケーブル, 2m - HDMI 2.0, 4K

Zeskit Cinema シリーズ高速 HDMIケーブル, 2m - HDMI 2.0, 4K

 

 

4K60Pで映像を楽しむためには

テレビのHDMI端子、HDMIケーブル、パソコンのHDMI出力端子 のすべてがHDMI2.0に対応している必要があります。

 

スティック型PCの問題点

現在、人気のPCとしてお手軽なスティック型PCが発売されています。

テレビのUSB端子に装着するだけで、テレビにパソコンの画面が出力されるという種類の製品です。

メリットはUSBタイプなので場所を取らないことと、お値段がパソコンと思えないくらいとっても安いことです。約1万円くらいから数万円で購入ができます。

出典:意外と知らない今話題のスティック型PC買い方まとめ - 週刊アスキー


デメリットはすばりその性能です。


通常の製品はパソコンとは思えないほどスペックが低く、また内部の記憶ストレージの容量も少ないため、テレビに出力する以外使えない場合が多いです。


パソコンとして購入するというよりも、テレビにインターネットの画面を写すための受像機レベルと思っておいた方がいいでしょう。

また、4Kテレビに綺麗に写すためのハード面のスペックも足りません。4K60Pに対応していないため注意が必要です。

おすすめ機種は、 Core™ m3-6Y30搭載でメモリ4GB、記憶領域64GBのIntelのBLKSTK2M364CCです。 

 

 
CPUメーカーが販売するだけあって、他社のスティックPCより信頼性は高いですが、
スペックが低いノートパソコンよりもスペックが低く、タブレットPCくらいのスペックであることも、理解しておく必要がありそうです。


また、ディスプレイのみで、テレビ未対応の製品もあります。どうしても購入したい場合には、テレビ対応を確認して購入することをおすすめします。

CPUのグラフィック機能で4K60P表示ができる?

実は現在発売中の、第7世代のIntelCoreプロセッサー(i7、i5、i3)Kaby Lakeであれば、CPU内蔵のグラフィック機能で、4K60Pのきれいな映像出力ができるといわれています。まぎれもない事実です。

ただし、残念ながら現在HDMI出力へ対応はしておらず、Display Portと呼ばれる端子への出力のみのサポートです。

 

Amazonベーシック DisplayPort to DisplayPortケーブル 3m

Amazonベーシック DisplayPort to DisplayPortケーブル 3m

 

 

現在発売中の液晶テレビにはほとんどDisplay Portは搭載されておらず、また搭載されていたとしても、CPUのグラフィック機能は専用グラフィック機能と比べると、スペックがかなり劣るため、ゲームや動画視聴には残念ながら向いていません。

4K60P出力対応のグラフィック機能

CPUのグラフィック機能で十分な出力ができませんので、グラフィックボードというグラフィック専門のパーツを使って、テレビに4K60Pでの出力をする必要があります。

HDMI2.0、4K60Pの対応状況は、ベンダーや発売元でも異なるのですが、GeForceでいうと2014年発売のGTX970以降が対応しています。発売当時購入したのですが5万円程度だったと思います。

現行モデルの最安値ではGTX1050と言われる製品の13000円ほどのパーツがあれば、4K60Pでパソコンを表示することができます。
自作パソコンの場合には、このパーツを購入するだけで、4Kテレビに対応できます。

 

 

メーカー製4K60P対応パソコン

では、PCメーカーでGTX970以上の出力機能を備えた、4K60Pパソコンを探してみると…なんと、カタログモデルではまったく発売されていないことがわかりました。


基本的にメーカー製パソコンは、マザーボードに備わっているグラフィック機能を使っている場合が多く、グラフィックカードを備えている機種が極端に少ないため、まったく対応していませんでした。

メーカー製パソコンで4K60P対応パソコンを購入する方法

ただし、メーカー製パソコンでまったく購入できないわけではありません。大手メーカーであればBTOで追加料金がかかりますが、別途グラフィックカードを増設することができます。

富士通 DHシリーズ BTOモデル  

 

DELL:GeForce(R) GTX 1050

Inspiron デスクトップ | Dell 日本

 

マウスコンピュータ:GeForce(R) GTX 1050

ミニタワー型PC LUV MACHINES AG シリーズ [AMD]通販|マウス


また、自作系PCをショップのオリジナルパソコンとして発売している、ショップもあります。

有名なところでは、ドスパラ、TSUKUMO、パソコン工房、フェイスなどがあります。

 

まとめ

 

現在のメーカー製パソコンでは、液晶テレビにきれいに表示する機能が備わっていない製品が多いのですが、テレビとパソコンが融合していく未来を考えると、今後はきっと増えていくことでしょう。

テレビがあるにもかかわらず、小さいパソコンのディスプレイを購入するのも無駄ですし、パソコン用にディスプレイを置くスペースを新たに確保する必要もあります。

テレビをディスプレイにすることで、ディスプレイを別途置くスペースが必要なく、大画面の大迫力で動画を見ることができます。

仕事で使う場合もフルHDの4倍の作業スペースを確保することができ、 このブログも実際に4Kテレビにパソコンをつなげて、文章や画像を編集しながら書いています。

時代の流れから考えると少し早いのかもしれませんが、4Kテレビにパソコンの画面を出力して、そのメリットを共有できるきっかけにこの記事がなれるといいなと思いました。